世の中には「節税」と聞いただけで条件反射のように見境なく跳びつく人がいる。「パブロフの犬」みたいな人だ。
①生前贈与をすると相続税が安くなると聞けば、生前贈与をし、
②借金をすると節税になると聞けば借金をしてアパートを建て、
③アパート経営も法人化すれば節税になると聞いて法人を設立し、挙げ句の果ては
④養子縁組をすると節税になると聞けば、孫などを養子にして平気で戸籍を汚す。不安にかられて飛びつくものだから、あと先のことを考えられないのだ。
これは節税セミナーやネットでいくらでも情報が入るから止めようがない。
詰まるところ節税情報の提供者はそのすべてが、資産家のことを心配しているのではなく、自社の「金儲けの手段」として、不安を煽っているにすぎない。
つまり「資産家」とおだてられている人たちは「食い物」にされているだけと言っても過言ではない。
節税対策のデメリット
1.生前贈与
子や孫の金銭感覚を狂わせ、ひいては人生を誤らせ、ろくなことはない。
死ぬまで金を手放すな。金のない老人は子や奥さんからも見捨てられる。
2.借金してアパート建築
借金と相続税の節税とは関係ない。借金をすると相続税が安くなるというのは誤解
親の残した借金は子にとっては迷惑なだけ。
3.養子縁組
家族関係を複雑にしてはいけない。
他の親族たちとの関係に要注意。
4.法人利用
法人化は様々なメリットがあるのは事実だが、財産関係が複雑になる。
複雑にしてしまった財産を理解できる人がいない。
法人を利用して財産の評価額は下がるが、納税面で致命的欠陥あり。